よしザル

SNSにオンライン よくわかりません

もの書くウェイター

 わたしにとって初めてのバイトは、高校在学中、冬山のスキー場でした。旅館の食堂厨房での調理の補助や食器の洗い物をかたずける仕事でした。わたしの飲食業デビューです。それから30余年。思えば遠くへきたもんだ。

 

 私も例にもれず年を取り、現場が体力的にしんどくなってきた今日この頃。体力的に負担のかからない仕事に少しずつシフトチェンジしていけたらなあと思っていました。

 

 わたしの働いてきた職場は、たくさんの人たちが出入りしていきます。

 

 まずは、来店するお客様です。8割以上が初めましてのお客様。来店してから食事が終わり退店するまで、必ず会話しながらの接客が伴います。それから、頻繁に来店して頂ける常連のお客様。こちらは更にお話が増えます。

 

 また、そんな接客をしながらの食事を運ぶホールのお仕事は、チームプレーの団体戦です。忙しくなればなるほど、スタッフ同士のコミュニケーション会話は多くなります。さらにさらに料理を作る厨房。洗い場。

 

 たくさんの人たちが出入りするレストランは事件がたくさん起きています。ちょっと楽しめるエピソードを紹介することが仕事になればなあなどと思い始めました。飲食現場の最前線ライターっていうのもブランディングとしていいんじゃないでしょうか。情報漏洩ですね。

 

 ライターなんて仕事はもちろんやったことなどありません。この30年、ずーと肉体労働者。足を動かし、手を動かしてなんぼの仕事です。今もバリバリの現役の立ち仕事です。勤務中の7時間半はたちっぱなしです。つまり、デスクワークなど皆無です。最近書いたもので思い当たるといえば、年賀状の近況報告の短い文でしょう。

 

 決して飲食の現場でも花形というわけでもありませんが、それなりの視点での面白い記事なんか書けるんじゃないかしら。素晴らしい飲食ライターの諸先輩方はたくさんいるが、現場30年、現在現役ウェイターは、中々いないんじゃないかしらん。

 

 なんて思いましたけど、この拙い文章を書く技術力とぐちゃぐちゃの構成を丁寧にしていこう。できることからコツコツと。恥をかきながら進むしかないです。